「本を高く売りたい」
「専門書はちゃんと価値のわかる人に査定してほしい」
「訳あって蔵書を手放すけれど、本を大切にしてくれる人にまた読んでほしい」
そう思って、本の整理に迷っている方は多いでしょう。本が好きな方にとって、大切にしていた本を売ることは、買う時以上に頭を悩ませる事態だと思います。
本を高く売るコツは、実は単純なこと。自分の趣味に最も近い古本屋に売ることです。
「古書ドリスの品揃えがぼくの趣味に合ってる!」
「まるでわたしの本棚を見てるみたい!」
もし当店のサイトを見てそう思った方は、ぜひ本を売る時にご相談ください。あなたの読んだ本は、古書ドリスがどこよりも高く買取できるかもしれません。
・・・ただし、根拠もなく高価買取を謳っても意味はありません。実はどんな古本屋にも得意分野と苦手分野があります。世の中の全ての本を熟知している古本屋店主はいないのです。
お客様にとって疑問や不満の残らないクリアなお取引のために、私個人の考えを少しだけ書かせていただきます。
古本の買取価格の謎
本が好きな方にとって、大切にしていた本を売ることは、買う時以上に頭を悩ませる事態だと思います。
私も、古本屋になる前はそうでした。特に、本は読みたいけれど、本を置くスペースとお金が不十分だった学生時代。たまには大事な本も処分しなければいけなかったのですが、自分では貴重だと思っていた本が売ると数十円にしかならなかったり、または買ってもらえなかったり・・・。
文芸書の初版本や、昔の貸本漫画に高いものがあることはわかります。手に入れるのが難しいでしょうから。逆にありふれた本は安くなることもわかります。でも、私が好きで買っていたマイナーな外国文学やカルト漫画、グラフィティ・アートやファッション写真集など、主に20代くらいのサブカルチャーに関心のある人が買う本は、一体どこに売ればいいのかわかりませんでした。凄く貴重な本ではないけれど、どこにでもある内容じゃない、マニアックで面白い本。そういう本で本棚が埋まっている方は、結構多いのではないでしょうか?
ニューウェーブ古本屋?
ある時期から、インターネットで古本屋を開業することが流行りました。東京を中心にブックカフェが増え、若い女性の開業も目立ち、今までとは価値観の違う古本屋の登場に、業界人の間でニューウェーブ古本屋とも言われました。
初期投資が少ないネット古本屋は、本業でやっている方は少なく、空いた時間に楽しむ副業として営業している方が大半でした。そのため、従来の古本屋にはなかった個性豊かな店がたくさんあり、自分の本棚に良く似た古本屋にも初めて出会うことができました。インターネットなら、自分の理想的な古本屋が実現できるだろうと思い、割と軽い気持ちで古書ドリスを開業してしました。
当時思った理想的な古本屋とは、ニューウェーブ古本屋をやっていた多くの方と同じく、自分の好きな本だけしか置かないお店でした。そういうお店は、古本屋らしくないお洒落な内装と、店主の本へのこだわり(読んだ本しか置かないという方も・・・)が注目されていました。まあ、私もそういうカッコいい古本屋に憧れていたんですね。
仕入れの壁
ただし、セレクトという行為は、セレクトしないものを決めることであり、わからない分野を避け、自ら品揃えに限界を設けることでもあります。
セレクトショップを維持するには仕入れが大変。買取する場合に、こちらが欲しい本だけを選んでしまっては、取扱範囲がかなり限られてしまいます。また古書組合の市場での交換会では、数十冊の本の束で取引するため、自分には向かない本も一緒に落札しなければいけない。
そもそも学生時代に本を売る先に困った経験を思い出してみると、やっぱり古本屋にはまとめて買ってくれたほうが有難いはずです。売ってくれるお客様に好まれなければ、少なくとも自分の店は成り立たないと思い始めました。それに、本を売ることより、買うことの方が楽しいという、商売の前に好きな本を手に入れたいという個人的な欲求があったことも事実。
セレクトショップに見えて、実は雑本屋
そこで悩んだ末、「今いる場所で古本屋を続けるには、たくさん本を買うしかない」という結論に至りました。
当店は古書組合加盟店として、古本の交換会に参加できます。交換会の場では、自分の店では売りにくい専門書も、その分野に詳しい古本屋に落札してもらうことで、利益を得ることができます。この交換会に参加することで、幅広いジャンルの本を買取することが可能になります。
また、店舗ではネットショップほどマニアックにはなりすぎないように品ぞろえを変え、本が好きな多くの方に満足いただける店を目指しています。特に女性にとって楽しめる古本屋を目指しているので、昔ながらの古本屋にはあまり縁のなかった女性の方からの買取依頼も歓迎しています。
ネットショップと店舗、さらには他サイトでの販売にも取り組むことにより、かなり幅広いジャンルの本を扱うことが可能になりました。そして大量の本を買取することで、その中から面白い本をピックアップしたり、お客様の蔵書の趣味を反映させたりして、仕入れる本を選んでいた時期に比べて何倍も面白い品揃えを実現することができました。
雑多な本を扱う店には、掘り出し物を見つける楽しみがあります。一見セレクトショップに見える店でも、よくよく見れば奥行きの深さが垣間見れるような店にできればと思っております。