ジャン・コクトーは20世紀前半に活躍した芸術家。詩人、小説家、画家、映画監督などと多彩な分野に携わり、「芸術のデパート」との異名を持っていました。
彼の生涯に基づいた著作は、阿片の中毒症状を見詰めた「阿片」、そして匿名で同性愛を告白した「白書」といえるでしょう。
また小説「恐るべき子供たち」は、ブルジョワ少年少女の感情の機微を非常に美しく描き出した作品です。姉弟の愛を中心とした軋みが年月と共に大きくなり、最後に破滅を迎える物語は非常に軽やか。美的ながら盲目的でなく、明晰ながら露悪に堕さない文章は絶妙です。

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