ウィリアム・モリスのパターンは草花が美しい曲線で様式化され、なお自然の中にあるように生き生きとしています。彼は19世紀後半、ヴィクトリア朝時代のデザイナーでした。

モリスは居心地のよい家を作ることに魅せられ、暮しに関するものの多くを手がけました。また詩人としての面も持ち、自らのケルムスコット・プレスから美しい装幀の本を刊行しています。

アーツ・クラフツ運動の旗手として、それまで軽視されていた工芸を芸術と結びつけたことは彼の大きな業績です。大量生産の機械文明と自然への憧憬の間で人間存在が揺れ動いていた時代が運動の後押しをしました。自然主義的なモチーフが抽象的な装飾と融合しあうパターンはその理念を物語っています。

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