1960年代から80年代にかけて大手映画会社では製作されにくい非商業的な映画を配給し、現在でもカルト的人気を誇る日本映画を世に送り出した映画会社「日本アート・シアター・ギルド(ATG)」。

映画のジャンルは多岐に渡り、時代とともに変化しています。初期は三島由紀夫今村昌平大島渚ら「松竹ヌーヴェルヴァーグ」と呼ばれる運動に関わった監督など、芸術映画を積極的に製作。寺山修司唐十郎横尾忠則主演の「新宿泥棒日記」など、現在でもカルト的人気を誇るアングラ映画もほとんどATGで製作されました。また、ポルノ出身の映画監督や無名監督も起用し、後期は青春映画や娯楽映画、アバンギャルドな問題作など様々な作品を残しています。

アートシアターのパンフレットは約70ページと比較的ページ数が多く、作品のモノクロ写真とシナリオが掲載されています。瀧口修造や松本俊夫など豪華な顔ぶれの評論もあり、政治的で難解な内容からは時代背景が伺えます。

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