ピエール・モリニエは20世紀フランスの過激な芸術家です。
シュルレアリスムとも関係し、絵画やセルフポートレートを遺しました。
彼の油絵は黒いストッキングの女性たちが絡み合う万華鏡のようです。さらに70代からは女装とマスクで両性具有となり、自ら撮影した写真を組み合わせるようになります。
モリニエには長きにわたり近親相姦の願望があったそうです。娼婦めいた女性とモリニエ自身が割合を変化させつつも一体に融合し、ときに2対の長い脚を蠢かせる様は、自己に限りなく近いものとの性愛を思わせます。彼の満面の笑みは同じ血の両性が完全となる、ナルシスティックな喜びから浮かんだのでしょうか。死した妹の顔をコラージュした作品など、スキャンダラスな作品もあります。
1976年に銃自殺。

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